SpaceApps Japan ブログ

International Space Apps Challengeの情報を日本語でお届けします

SpaceApps2020 翻訳 A-2) いのちのかたち / Scanning for Lifeforms

Space Apps 2020 チャレンジカテゴリー訳 - SpaceApps Japan ブログ
SpaceApps2020 翻訳 A) 観測せよ / Observe - SpaceApps Japan ブログ
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原文

https://2020.spaceappschallenge.org/challenges/observe/scanning-lifeforms/details

概要:

人為的環境変化により危機に晒されている中で、生物学的多様性の変化を追跡することは世界的な喫緊の必要性があると、このチャレンジでは主張します。地球上の生物学的多様性を検出し、時間的変化を追跡・予測し、その情報を科学者や社会と共有するために宇宙開発機関のデータを使ってください。

背景:

地球上での生命の広がりを追跡するために、宇宙機関のデータをどう使えば良いでしょうか?その種が見つかるのはどこですか?そこにどれだけの個体がいますか?陸や水、空気を超えてどう動き、どう関係しあっていますか?自然や人間による環境の変化は、生物学的機能や行動にどう影響しますか?

リモートセンシングデータは地球上の生命の惑星的視点を提供します。NASAの地球観測は、数十年に渡る季節変動の変化の追跡や地球全球での消失森林の地図化、特定の動物や植物の分布の変化の地図化などに使われてきました。しかしながら、これらリモートセンシングデータは私たちの惑星の生物学的多様性の変化を検知・監視・予測・共有するために利用するポテンシャルがまだまだあります。

NASAはこの分野に長年の貢献をしてきました。NASAの過去の仕事は、植物の成長や開花の時期を予想したり、全地球の何千もの種の分布を追跡したり、渡り鳥の移動経路を地図に示したりするためのデータベースの構築を可能としてきました。

あなたのチャレンジは、地球上の生物学的多様性を検出し、時間的変化を追跡・予測し、その情報を科学者や社会と共有するために宇宙機関のデータを使ってください。

考慮項目の例:

あなたのソリューションは特定/多数の種の分布や個体数、移動、整理、行動といった生物学的多様性を可視化するようなシンプルなものでもOKです。さらに新技術を導入したり、生物学的多様性の評価に際して普段は使われない技術を使ってみるのも面白いでしょう。 Resourcesタブに提示されているリソース例をどう生物学的多様性の検出に使えるか分からなければ、以下のチュートリアルが良い入り口です。 https://earthdata.nasa.gov/learn/pathfinders/biodiversity

NASA以外にも信頼できる生物学データの素晴らしいレポジトリがあります。生物学的多様性や他の生物学データを集め公開している他の機関のデータを調べ、探し、使用してみてください。

SpaceApps2020 翻訳 A-1) 健康的な一策 / A One Health Approach

Space Apps 2020 チャレンジカテゴリー訳 - SpaceApps Japan ブログ
SpaceApps2020 翻訳 A) 観測せよ / Observe - SpaceApps Japan ブログ
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原文 https://2020.spaceappschallenge.org/challenges/observe/one-health-approach/details

概要:

空気汚染は全世界で毎年700万人の死の原因であると推測されている、世界的な環境的健康リスクの最たるもののひとつです。あなたのチャレンジは空気汚染の影響を研究するための様々なデータセットやアプリケーションを統合し、地球科学と健康科学の両方を用いた学際的なアプローチを取ることです。

背景:

WHOの2020年の報告によると空気汚染は世界中で年間700万人の死の原因と推定されており、世界最大の環境的健康リスクであると認識されています。それぞれのディシプリンに従い、科学者と意思決定者は異なるデータセット(例:地球観測衛星、公衆衛生、インタビュー、フォーカスグループ)や異なる媒体(例:科学的プレゼンテーションや文書、公衆衛生教育、ソーシャルメディア)を用いて、空気汚染を見つめます。

COVID-19のような重大な社会経済的混乱の最中において、空気の質と人間の健康の関係をより理解する機会もまた存在します。しかしながら、このような調査は空気汚染研究の様々なアプローチを統合する必要があります。

あなたのチャレンジは空気汚染の影響を研究するための様々なデータセットやアプリケーションを統合し、地球科学と健康科学の両方を用いた学際的なアプローチを取ることです。COVID-19対策に起因する空気の質の変化とそれによる人間の健康への影響をどうすれば検証できるでしょうか?

考慮項目の例:

科学者や公衆が空気汚染と公衆衛生の関係性のより良い理解を得るためにCOVID-19によるパンデミックはどのように役立ちますか?

どこの空気汚染に注目しますか?屋外?屋内?またはその両方?

SpaceApps2020 翻訳 F) つなげよ / Connect

いよいよ本日、9/22(火) 19時からはSpaceApps Japanのプレイベント!

spaceappsjapan.connpass.com

チャレンジの概要訳も今日が最後です。

F) つなげよ / Connect

原文 https://2020.spaceappschallenge.org/challenges/connect/

F-1) 私の声が聞こえますか? / Can You Hear Me Now?

火星への有人ミッションはSFの物語から科学的事実へとなろうとしています。あなたのチャレンジは、地球と火星にいる宇宙飛行士との通信の困難さを探るインタラクティブなアプリをデザインすることです。

F-2) 軌道の空 / Orbital Sky

現在、数多くの人工衛星がこの地球の軌道を回っており、私たちの地上での日々の暮らしを支えています。あなたのチャレンジは、ユーザーの自発的関与や熱意、探検心を喚起する目線で、一般の人工衛星に関する知識の向上を図る手法を開発することです。

F-3) 裏庭の宇宙開発 / Space Exploration in your Backyard

宇宙開発での成果(とそれに付随する社会的利益)は社会のありとあらゆる場所や場面に及んでいます。あなたのチャレンジは、宇宙開発と関係する組織や場所を見せることで、宇宙産業の影響のすそ野の広さを視覚的に表現することです。

F-4) 地球科学のためのデータ探査 / Data Discovery for Earth Science

NASAの地球観測ページのようなウェブサイトは、興味深い自然現象を際立たせる様々な形での衛星データの利用の見本市です。このチャレンジでは、ある特定のイベントを調べたいユーザーに対して適切なデータセットへと導くための技術やツールを工夫することが求められます。

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SpaceApps2020 翻訳 E) 立ち向かえ / Confront

いよいよ明日、9/22(火)はSpaceApps Japanのプレイベント!

spaceappsjapan.connpass.com

E) 立ち向かえ / Confront

E-1) 一緒がいいね / Better Together

あなたのチャレンジは、マイノリティーの人々が不平等を経験する原因であるギャップを埋める助けとなるツールやアプリ、またはリソースを作ることです。人間性とテクノロジーの融合は、このような構造的な問題を削減/除去し、また教育することでユーザーの成長を促す事でしょう。

E-2) 火事を見つけろ V3.0 / Spot That Fire V3.0

昨今の世界じゅうでの山火事を鑑みると、早急な野火の検出や評価、コミュニティへの影響の分析などの重要性が高まっています。あなたのチャレンジは、実際のまたは起こりうる野火の検出、予測、経済的インパクトの評価を行うアプリの新規開発または既存のアプリの発展を行うことです。最新の静止軌道衛星からの高頻度データや極軌道にある環境監視衛星からのデータ、その他のオープンデータなどが役立つ事でしょう。

E-3) 溢れだすアイデア / A Flood of Ideas

あなたのチャレンジは、地球観測や重要インフラのデータを使い、洪水によるインフラへのダメージを推定する新しい手法やアルゴリズムを開発することです。国連の災害リスク軽減活動に協力している地球観測コミュニティを助けることで、国家のレジリエンスに対して評価可能な影響をもたらしてください。

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SpaceApps2020 翻訳 D) 創造せよ / Create

9/22(火)のSpaceApps Japanのプレイベントまで、あと2日!

spaceappsjapan.connpass.com

D) 創造せよ / Create

原文 https://2020.spaceappschallenge.org/challenges/create/

D-1) バーチャル惑星探査 / Virtual Planetary Exploration

あなたのチャレンジは、将来の宇宙探査において惑星表面の探査などで利用できる地質ハンマーなどの装備のインタラクティブな3Dモデルを作ることです。

D-2) アルテミスに芸術を / Putting the 'Art' in Artemis

あなたのチャレンジは、人類の火星へ至る行程を伝え、対話し、インスピレーションもたらす芸術活動を創作することです。あなたが創る芸術はどのような形態でも構いません。いくつか例を上げておきます(あくまでも例で、これに準ずる必要はありません):絵画、彫刻、コンピュータグラフィックス(2D/3D)、音楽、映画、ミュージックビデオ、文章(記述/口述)、ダンス、織物など。

D-3) よし、接続しよう / Let's Connect

より大きなミッションを実行するためのより大きな宇宙船を作るためには、いくつかの組み立て工程は宇宙空間で行われるかもしれません。あなたのチャレンジは、宇宙船の各区画を宇宙空間で組み立てられる様にするシンプルな手法をデザインすることです。

D-4) ブレイクスルー / Breakthrough

超光速は人類の夢である銀河間旅行の鍵です。あなたのチャレンジは、実在する推進システムと次世代/理論的な画期的推進方法の両方を魅力的に展示するインタラクティブなアプリやゲームを作ることです。

D-5) マスコットを作れ / Create a Mascot

世界は科学的な情報で溢れており、科学的知見に基づく決定や行動を行う際の助けとなります。しかしながら、こういった情報は若い学生には敷居の高いものであることが多いです。あなたのチャレンジは、地球や宇宙をより楽しく、より幅広い若い聴衆へと届けるマスコットを作ることです。

※このチャレンジはYouth Challengeで、若者(中高生?)向けです。

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SpaceApps2020 翻訳 C) 維持せよ / Sustain

9/22(火)開催のSpaceApps Japanプレイベントへカウントダウン中。3日前です。 spaceappsjapan.connpass.com

各チャレンジの詳細もいつの間にか発表されてました。気になる方は、各チャレンジのページ(英語)を読んでみてください。

(C-4追加 10/2 河村)

C) 維持せよ / Sustain

原文 https://2020.spaceappschallenge.org/challenges/sustain/

C-1) 人と共にある惑星 / Planet, With People

あなたのチャレンジは、人口のマッピングの新しい手法の適用により、国際的な地球観測グループ(GEO)の「人類の惑星イニシアティブ」(Human Planet Initiative)を具体化させます。あなたが大事だと考える問題に対して、NASAやその他の機関が持つ惑星上の人類活動のデータをどうすれば役立てられるでしょうか?その方策を遂行するサービスかツールを作成・デザインしてください。

訳者注:Human Planet Initiativeは特に都市化に起因する問題に焦点を当てているようです。
Human Planet Initiative ghsl.jrc.ec.europa.eu
文部科学省 環境エネルギー課「地球観測に関する政府間会合(GEO)に関する最近の動向」第36回執行委員会、第37回執行委員会報告、平成28年8月25日
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/021-5/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/09/07/1376899_03.pdf

C-2) 睡眠管理ツール / Sleep Shift Scheduling Tool

睡眠不足や倦怠感は生産性の低下や活動中の安全性へのリスクの増加をもたらします。勿論、宇宙飛行においても言えます。あなたのチャレンジは、倦怠感を制御するための栄養や運動、睡眠を自動的にカスタム管理・スケジュールするツールを開発することです。

C-3) 次世代への維持 / Sustaining our Planet for Future Generations

我々が今直面している環境的問題は次世代へも影響するのではないだろうかという世界的な憂慮があります。あなたのチャレンジは、全ての世代の人々に環境に対する責任の重要性を喚起する方法を創造することです。

C-4) クソゲー?ごみゲー??宇宙のごみゲー!!!2 Orbital Scrap Metal - The Video Game V2.0

Orbital debris is an ever-increasing threat to space assets such as Earth observation satellites and space stations and explorers. Your challenge is to create an orbital debris collection videogame web-app and imagine the possibilities of new companies that collect orbital debris and salvage the scrap metal to manufacture new products in space. 軌道上のデブリは、地球観測衛星や宇宙ステーション、探査機などの宇宙活動にとって増加し続ける脅威です。あなたのチャレンジは軌道上のデブリを回収するウェブベースのゲームを作り、回収したデブリやスクラップをリサイクルして宇宙で新たな製品をつくる会社の可能性を想像することです。

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SpaceApps2020 翻訳 B) 伝達せよ / Inform

9/22(火)開催のSpaceApps Japanプレイベントへカウントダウン中。4日前です。 spaceappsjapan.connpass.com

(各チャレンジの詳細訳へのリンクを追加しました。 10/2 河村)

B) 伝達せよ / Inform

原文 https://2020.spaceappschallenge.org/challenges/inform

B-1) 炭素の足跡 / What is our Carbon Footprint?

あなたのチャレンジは、二酸化炭素の供給源と吸収源をマッピングしようとしている科学者を助けるために、地域の二酸化炭素排出源を特定し、様々な人間活動からの二酸化炭素大出量を推測することです。変化している世界に適応しようとする決意を伝え、未来への計画を作る政策決定者を助けることは、どうすれば出来るのでしょうか?

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B-2) 全自動災害検出機 / Automated Detection of Hazards

洪水、火災、赤潮といった数え切れない現象は日常的に自然環境や経済、そして人々の安全に影響を与えています。あなたのチャレンジは、そういった現象の影響や範囲を研究者や意思決定者がより良く理解できるように、衛星データを使いある特定の現象を検出する機械学習モデルを作り、付随するデータと共に表示するインターフェースを構築することです。

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B-3) 歴史的電子地球 / Mission to Planet Earth: A Digital History

NASAの宇宙での活動は地球に関する新たな知識をもたらし、この惑星と人類について新たな考え方の種となってきました。しかしながら、他の惑星と比べると、多くの人々はNASAの地球研究について気付いていません。あなたのチャレンジは、デジタル機器を使いNASAの地球科学活動の話を伝えることです。このチャレンジはあなたの技術力だけでなく、歴史家や教師の様に考える力も試します。

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